体験入店でも従業員名簿は必要なの?
スナックやキャバクラで未経験の子を雇う際に、
まず体験入店から~というのはもう一般的だと思いますが、
風俗営業、深夜営業では体験入店の場合でも必ず従業員名簿の用意が必要となります。
風俗営業や深夜営業では従業員を雇う際に身分証のコピー(住民票など)と
従業員名簿を店内に保管しておかなければなりません。
営業中に警察の立入調査の際には真っ先に従業員名簿の提示を求められ、
従業員名簿が無かったり記載内容に不備があった場合は
かなりの確率で後日警察に行く羽目になります。それも1回でなく2、3回。
お店側から見ると体験入店の子はまだ本採用ではないので従業員名簿は必要ないでしょ、
と思いがちですが残念ながらそうはいきません。
たった1日でもお店で働くのであれば従業員名簿を用意しなければならないのです。
これは実際にお客様に聞いた話ですが、
警察の立入調査があった日に、たまたまお店の面接をした女の子が来ていたのですが、
その子がカウンターの中で仕事はしないで見学していたところ、
警察からはその女の子についても従業員名簿の提示を求められたそうです。
そのお客様は、その女の子が面接に来た子でその日は見学中であることを説明したのですが
聞き入れてもらえなかったようで、後日その件で警察へ出頭されたようです。
まだ体験入店すらしてなく、面接の日にお店の見学をしていただけで
従業員名簿を用意しろとはかなり厳しい指導と感じますが、
どうやらカウンターの中で見学していたのが問題だったようです。
警察からすると、仕事をしてなくてもカウンターの中にいればお店側の人ということのようです。
風俗営業の「接待」に関する基準もそうですが、
お店の独自の判断で「これぐらいなら大丈夫だろう」と思って営業していても
結局のところ最終判断は警察がするので、お店側としては従う他ありません。
注意や指導程度で済めばまだいいですが、致命的な罰則を受ける場合もあります。
お店の経営者や管理者の方は、健全に営業するための
法令の知識をしっかりと身につけてておくことが必要となります。