東京オリンピックに向けて、警察の立入調査が増える・・かも?

少し前にも、ラグビーワールドカップ開催に関連して周辺地域の店への警察の立ち入り調査があったという記事を書きましたが、どうやら他の地域でも風俗店や深夜営業店への立入調査が増えているようですね。

来年はオリンピックがあるのでその影響があるのかもしれませんね。

今回は警察が店に来た際に指摘を受けそうな注意点をざっくりと書いてみようと思います。

ま、ざっくりとね・・

最近では深夜営業の店にも来ることがあるので、深夜営業を取っている店も参考にしてみてください。

 

従業員名簿はすぐ出せるようにしておこう

 

まず、従業員名簿は必ず見られるので店内に保管しておくのが大切です。

従業員名簿は記載内容もしっかりと確認されるので、少しの記載ミスがあっただけで、後日警察へ出頭する羽目になることはふつうにあります。

なので、従業員名簿は面倒がらずにできるだけ詳細に内容を記載するようにしましょう。

それと併せて、本人確認書類として本籍入りの住民票を本人に取得してもらい、従業員名簿と一緒に保管しておいてください。

運転免許などでは証明書類としては無効なので気を付けてください。

従業員採用の際には住民票の提出をいやがる人もいるとは思いますが、非常に大事なことなのでなんとか住民票を出してもらうようにしましょう。

後々困ってしまうのはお店のほうですからね。

 

営業許可証は店内の見やすいところへ

風俗営業の店では警察から営業許可証をもらっているので、それを客室内の見やすいところへ掲示しておきましょう。

どうしても置ける場所がないのであれば、すぐ出せる引き出しにでもしまっておけばそれほど注意は受けないでしょう。

・・たぶん

たまに、「営業許可証は家にあります」という方がいますが、それはだめなのでしっかりと店内に保管しておいてくださいね。

 

店内の証明が暗すぎると注意されるかも

客室内の明るさは風営法にて明確に決まっています。

深夜営業:20ルクス以下とならないこと

風俗営業:5ルクス以下とならないこと

 

風俗営業での5ルクスはかなり暗いので、よほど店内を暗くしない限りはそれほど心配しなくていいでしょう。

逆に、深夜営業での20ルクスはそれなりに明るいので、店内を暗めに設定しているバーや深夜居酒屋などは気を付けたほうがいいかもしれません。

明るさの決まりは客室内だけなので、事務所、トイレ、ロッカー、更衣室など従業員が利用するところは気にしなくていいです。

 

調光器の設置は不可(スライダックス)

過去の記事でも何度も書いてますが、調光器の設置は問答無用でダメです。

調光器とはツマミを動かして店内の明るさを調節するスイッチです。(画像赤枠内)

調光器は警察の許可取得後に設置する営業者が非常に多いですが、警察の立入調査で見つかれば当然アウトなので、それでも設置するのであれば相応のリスクを覚悟しましょう。

 

メニュー表を用意しておく

ぼったくり対策としてメニュー表の設置についても警察では確認するようにしています。

メニュー表は客が見やすい位置に貼っておくか、各テーブルに設置しておくようにしてください。

日替わりのメニューであれば、小さな黒板に書いて壁に貼っておいてもいいでしょう。

まったくメニュー表がない店だとぼったくり店と思われるおそれがあるので、必ずメニュー表は用意しておいてくださいね。

 

ガールズバーやスナックでの従業員の対応

基本的に警察の立ち入り調査は何の前触れもなく突然行われます。

警察は店内に入ってきたら誰が何をやっているのか素早く確認します。

深夜営業のガールズバーやスナックであれば従業員が接待を行っていないか確認されるでしょう。

そこで重要なのは警察が突然店に来たときの従業員の対応です。

深夜営業のガールズバーやスナックでは接待営業ができません。

それなのに警察が店にやってきたときに、従業員がお客と仲良くしゃべっていたら有無を言わさず接待営業であることを指摘されてしまいます。

ガールズバーのようにカウンター越しなら大丈夫と思っている方がいるようですが、接待の基準にそのような決まりはありません。

カウンター越しであっても、お店の女性とお客が仲良くおしゃべりでもしてたら、警察のほうではそれを接待とみなすことは十分にありえます。

警察に変に誤解されないためにも、警察が店に突然来たときにはすぐに従業員はお客から離れるように、日頃から従業員に指導しておいたほうがいいでしょう。

 

営業時間について

風俗営業の店では営業は風営法にて深夜12時までしか営業できない決まりですが、実態として深夜12時を過ぎても営業している店は多々あるのが現実です。

警察のほうでも近隣からの苦情でもない限り、営業時間を過ぎて営業している店があってもそれほど取締は厳しくありませんでした。

しかし来年はオリンピックがあります。

おそらくオリンピックに向けて、営業時間を過ぎて営業している風俗店の取り締まりも増えていくのではないでしょうか。

ここからオリンピックまでの1年弱の期間は営業時間はできる限り守るように営業したほうがいいでしょうね。

あ、多少なら過ぎても大丈夫と言ってるわけではないですよ。

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行政書士 光野井良浩