風営許可の実地調査って厳しいの?

今回は、風営許可を取得する際に行われる

実地調査について書いてみようと思います。

この実地調査ですが、実は行政書士も恐れるイベントでして

この実地調査をやりたくなくて風営許可を受けない行政書士もいるようです。

私もこれまで何度もこの実査を経験してきましたが、

何度経験しても実査の際はいまだに緊張します。

では、実査の流れを説明します。

まず、申請店舗を管轄する警察に風営許可の申請書一式を提出します。

そうすると後日、警察より実査の日程の連絡が入ります。

実査の日程は、だいたい申請してから3週間後ぐらいですが、

実査に来る浄化協会の方の都合によって前後することがあります。

私の場合は、お客様の都合をあらかじめ聞いておいて

申請の際に警察の担当者に、都合の良い日悪い日を伝えるようにしています。

後は実査の日まで待つだけですが、、

申請書類に不備などがあった場合は、

その都度、警察から連絡が入り対応しなければならないので

結構気を抜くことができないです。

実は、風営許可の申請は実査が厳しいのも有名ですが、

書類審査もかなり厳しいんですよね、、

私はこれまで他の許認可もいろいろやってきましたが、

書類審査が一番厳しいのはどれかと聞かれたら、

「風営許可です」を答えると思います。

とにかく書類の一言一句確認されるので、

初めて申請する行政書士の方は覚悟しておきましょう。

話を戻して、、

実査の際は店舗のほうに、だいたい警察から1人、浄化協会から1人派遣されて

実査を行うことになります。

実査は基本、浄化協会の方がメインで

警察の方はサポートみたいな感じで進められることが多いようです。

では、実際の実査ですが、

特に細かく見られる部分は客室内の構造についてです。

イスや間仕切りの壁など、1mを超えるものはアウトとなります。

ちょっとした台の上に物を置いて全体の高さが1mを超えるようだと

これもアウトです。

ただし、壁際などに置いてある場合で、店内の見通しを妨げない場合は

セーフになったりします。

まぁ、それも浄化協会の方の判断によりますが、、、

あとは、照明についても厳しく見られて、

特にスイッチについては、オンオフのスイッチのみで、

光量を調節できる調光器はダメです。

ウチに依頼されるお客様で、調光器を使用されている場合も多いですが、

その場合は、実査の日までに必ずオンオフのスイッチに変更してもらってます。

また、照明は電球が切れてたりすると指摘されるので

使用する場合は、実査の日までに電球を変えておく必要があります。

電球が切れたままの場合は、図面から削除されるように

言われることがあるので注意が必要です。

他にもいろいろありますが、書ききれないですね、、

全体の測量が終わって問題なければ終了となりますが、

大抵どこかしら指摘を受けます。

以前、浄化協会の方のお話しを聞かせていただきましたが、

実査の際に、全く問題なく一発OKの案件は全体の1~2%だそうです。

ベテランの行政書士が担当してもどこかしら指摘を受けることが

ほとんどだそうです。う~ん、厳しいですね。

店舗の広さにもよりますが、

指摘項目がなければ実査は30分~40分程度で終了します。

長いときは、90分ぐらいかかるときもありますが、、

依頼を受けた行政書士としては、実査が終わってやっと

肩の荷が下りるといった感じですね。

このように厄介な実地調査ですが、

慣れるにはとにかく数をこなすしかありません。

数をこなすと、ある程度ポイントとなる部分がわかりますので

あとは、実査の前までにその部分を潰しておけばいいのです!!